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リクルート西新橋ビル(Nビル)

東京/新橋

東京都港区西新橋1丁目10番2号

■レポート

1972年8月20日、リクルートが初めて本社ビルとしての自社ビル建設した「リクルート西新橋ビル(Nビル)」が竣工しました(東京都港区西新橋1丁目10番2号)。複数の周年誌を読みまくったところ、竣工は1972年8月20日、引っ越しは8月26日と書かれています。ただし引っ越し時に、まだ建設途中だったという証言もあり、本当に8月20日に竣工したのか?は謎です。詳細をご存じの方、ぜひコメントください。
そのリクルート西新橋ビルは、残念ながら現存していません。現在は「住友生命西新橋ビル」に建て替えられています(2001年05月竣工、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)10階建)。取材に行くと、なんと、B1に「株式会社かもめ」という旅行関連の会社の看板が!!
Nビルの跡地に、「株式会社かもめ」とは、リクルート関係者なのでしょうか?少し調べたところ、わかりませんでした。もしご存じの方がいたら、教えてください。
創業30周年誌『原点ブック』には、Nビル建設の詳細が書かれています。 “用地取得5億円、建築費6億円、社運をかけたビックプロジェクト”と。
「本社ビルとしての自社ビル建設は、創業12年目、昭和47年の「リクルート西新橋ビル」(Nビル)が最初である。敷地の面積196坪、地上12階、地下2階、延建築面積2000坪、用地取得費5億円強、建築費6億円、そのほか費用を含めると12億円にのぼる。当時としては、社運を賭けたビッグプロジェクトであった。
《本社ビル建築の経営的意義は、第一には、オフィスの家賃を低下させること(完成すれば貸ビルに入居した場合に比較して初年度で約5000万円、それ以降償却がすすむにしたがって安くなっていく。借りている場合には、逆に地代の上昇とともに年々家賃が上がっていくというわけで、4~5年先には年間1億円程度の合理化になるはずです)。第二には、ビルという目に見える資産を所有することでの当社の信用の向上。第三には、リクルートらしいユニークなビルを建てることでのイメージづくり。というわけで、このビルが無事完成すれば当社の経営体質はかなり強化されるはずです》(江副さん、『週リク』№378、昭和46年4月23日付け)
《(前略)当社の年間利益を2億円とすれば、向こう5年間の利益を注ぎ込んで買う買い物である。もちろん資金の調達を始め、経営上の安全性は充分見込んでいる。
 しかりいくら銀行が金を貸してくれるものの、今までの実績を信用してくれてのことだし、要するにこれがリクルートの10年の蓄積を全部ハキ出した大投資であることは間違いない。金持ちの道楽息子がスポーツカーを買ってもらうのとはわけが違う。
いわばアリガネを全部ハタイて賭けた勝負のようなものである》(池田友之さん、『週リク』№379、昭和46年5月7日付け)」
創業地の第二森ビルも近くにあります。「(Nビルの)社長室の窓からは、あの第二森ビル屋上のペントハウスを見ることができた」そう。ぜひ第二森ビルとNビルの跡地を、セットで見に行くのもお勧めです。そして帰りには、ぜひ懐かしの新橋で飲んじゃってください。(糸藤友子)

・コメント

私がNビルで仕事を始めたのは1973年(昭和48年)11月でした。総務部総務課です。
EVホールを挟んで各々オフィス。2階に受付。電話は代表電話で交換手が内線で案内。駐車場は台数を停めるため、カーリフトで地下も利用。楽しい時代でした。毎日遅くまで仕事。でも楽しい‼️不思議です。今ならブラックですよね。G8が完成して移転するまでNビルで過ごしました‼️(浅野正一)

95.6年ごろNビルの最晩年にRJCで勤務しました。最上階のホール、一階から階段で受付に、などG8に繋がる設計だったのでは?その頃は、他に、江副育英会、広告事業部、リクルートスタッフィングが入ってました。当時RJCは、三年連続赤字でしたが、外壁の剥離や傾きかけてるフロア、と解体を余儀なくされたNビルから霞ヶ関ビルに移転。G8より家賃が高い!と言われながら、V字回復を果たし10年余の時を経て、サウスへと居を移しました。(柴田 教夫)

1974年の夏、広島での会社説明会後に池田さんから交通費を渡されて、初めてNビルを訪ねました。その当時のワクワク感を思い出しました♪(向井 博)

自分に取ってはNビルがリクルート そのものでした。きれいなビルでした。江副さんが上からワンフロア ワンフロア 社内照明を消しに来られたことがありましたね。(Satoshi Ootani)
1978年に内定。親父が京浜東北線車窓からリクルートの看板が霞ヶ関ビルを背景に見えた。凄い会社に入ったもんだと、喜んでくれた。(加藤 恒久)

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かもめ時代のお宝博物館

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