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企業への招待

企業への招待

1962

池田友之

創刊日:1962/4/1
発行者:大学広告
参画会社数:69社
売上高:1165万円(15周年記念誌より)
利益高:404万6400円(10周年記念誌より)
発行部数:2万6500部(『百人百色』より)
配本数:2万3000人(同上)
アンケート戻りハガキ数:1000通近く(同上)

「リクナビ」『リクルートブック』の前身である『企業への招待』は、「日本リクルートメントセンター」を名乗る前年(昭和37年)に創刊

【はしがき】(原文ママ転載)
 最終学年をむかえるあなたに、すぐ訪れてくる重要問題は「就職」のことです。
 あなたの才能や希望、努力が活かされ、そこで、あなたが十分に評価され、成長することが、望ましいことは言うまでもありません。そのような条件をそなえた会社、つまりあなたという人間に、もっともふさわしい会社をえらぶということが大切になってきます。
 また、現代の企業にあっては、その企業にもっともふさわしい人材を広いマーケットの中から求めるという傾向が支配的です。企業規模の拡大と々もに、募集人員数も多くなりつ々あります。そして、仕事の内容が複雑・高度化し、近代的企業組織が確立すると々もに、専門色の濃厚な職能が、かず多く発生しつ々あります。
 ことなった職能は、ことなった才能、技術や知識、経験を要求します。スペシャリストへの要望が高まりつ々あることを見逃がすことはできません。企業の発展は、現代においてこそ「人によって」達成されます。
 学生の皆さんが、自分に最もふさわしく、自分を伸ばすことのできる会社をえらび、会社は、明日の繁栄をになうすぐれた人材を求める⋯この二つのことが両立してゆくためには、企業と学生の間のコミュニケーションが、十分に成立していなければなりません。その会社は、どんな歴史と思想をもち、現況と将来の見取図はどうか。どんな仕事が要求され、どのような待遇や勤務条件が用意されているか⋯これらを、日本の産業界全体との関連において理解することが就職する側には必要なことです。
 現に、多くの企業の間で、学生の皆さんに、企業をよく知ってもらうことについて、意欲的な姿勢をもち、大学において、就職説明会を開催するほか、大学新聞に、新しい形の企業広告を出稿したりしています。
しかし、これでもまだ不十分であり、もっと親密で、広いマーケットに呼びかける新しいコミュニケーションの手段への要求が、企業の側でも、学生の皆さんの中にも高まってきたわけです。
 「企業への招待」と題する本書は、このような要請にもとずいて企画され、誕生しました。こ々には、日本の産業界を代表する業種、その中でもトップ・クラスをゆく大企業が、あなたに語りかけています。飾り気のない卒直な言葉で事実を示しています。もちろん限られた紙幅です。企業からの提供資料が、これで十分とはいえません。本書の記事をごらんになって、あなたが興味をお持ちになった会社、もっとつっこんで調べてみたい会社がありましたら、もっと詳しい資料を請求されるなり、その会社を直接訪ねるなりなさってください。本書に掲載された会社は、いずれも、会社の内容について、事前に理解し納得してもらってから、あなたに入社して欲しいと考えている会社です。訪問されたあなたを快よく迎え、いろいろ案内してくれることでしょう。
 1962年3月 株式会社 大学広告

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かもめ時代のお宝博物館

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